11日午後に発生した三陸沖を震源とする国内観測史上最大の東日本巨大地震で、12日午前10時現在、警察庁によると、死者は287人、行方不明者725人、負傷者1046人となり、避難住民は約21万人に上った。

政府は死者が「1000人を大幅に超える」としている。余震も同日午前10時現在、100回以上起きている。また、東京電力福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋外で、通常の70倍に上る放射線量が確認され、政府は周辺の住民に避難を指示した。岩手、宮城県内では、一部地域が津波などで壊滅状態に陥り、大規模な火災も各地で発生している。自衛隊や海上保安庁などが救援活動を本格的に開始した。枝野官房長官は12日朝、首相官邸で開かれた緊急災害対策本部で、「報告されているだけでも1000人以上の方が命を落としたと見られるが、それを大幅に超える被害が生じている」と述べた。

気象庁は同日午前、東日本巨大地震の余震について「震度1以上が100回以上発生している」と発表した。防衛省は自衛隊員約2万人を被災地に派遣。27都道府県警の援助隊約2000人や、医師らも現地に向かった。

岩手県が同日朝、ヘリで上空から確認したところ、陸前高田市内の8割以上が壊滅し、大半が水没している。高田病院と同市役所の2か所の屋上で孤立している避難者100人を、ヘリコプターを使って救助中。大船渡市内のスーパー屋上でも約50人が孤立し、自衛隊が救助している。

宮城県によると、津波などで女川町と石巻市牡鹿地区が壊滅状態。気仙沼市の市街地の3分の1が冠水し、市内で大きな火災が3か所で発生した。避難者数は8万2940人に上っている。石巻港で建造中の船舶が漂流、座礁していたが、海保などが計81人を救助した。また、気仙沼市鹿折地区と大島地区で、屋外タンクから流出した油に引火し、湾内が延焼。鹿折地区では住宅や商店の延焼も拡大している。多賀城市では石油ガス施設で火災が発生、ガソリンや軽油など1000〜4000キロ・リットルが流出したとみられ、危険が伴い消火が困難だという。

新幹線は、東北、山形、秋田、長野などで運行の停止が続いている。東北地方の高速道路は全域で通行止め。宮城県、茨城県の一部の国道では橋が落ちている。

一方、12日午前3時59分頃、長野県北部を震源とする地震が発生、同県栄村で震度6強を観測。震源の深さは約8キロ、マグニチュードは6・7と推定される。気象庁は、「(東日本巨大地震とは)タイプが違い、直接関係はないと思うが、誘発した可能性はある」と説明した。