福島第1原発で広範囲に放射性物質が漏れた事故を受け、健康被害を防ぐため、ヨウ素入りのうがい薬などを飲むことを推奨するデマがインターネット上で拡散し、独立行政法人「放射線医学総合研究所」(千葉市)は15日、注意を呼びかけた。効果がないだけでなく、体に有害な可能性もあるという。

研究所によると、甲状腺がんの危険性を高める放射性物質の一つ「放射性ヨウ素」が大量に体の中に入った場合、医者が健康への影響を減らすため内服薬「安定ヨウ素剤」を処方する場合がある。このことから、インターネットの掲示板などでは、ヨードチンキ、うがい薬、のどスプレー、消毒用せっけんなどを「安定ヨウ素剤」の代わりに飲むことを推奨する書き込みが続出している。

同研究所は「うがい薬などは内服薬ではない。これには、体に有害な作用を及ぼす可能性のある物質も含まれる」としたうえで、「たとえ飲んだとしても、ヨウ素含有量が少なく、放射性ヨウ素が体に入るのを抑制する効果はない」と解説する。

またワカメなど海草類を食べることを奨める書き込みもあるが、「十分な効果はない」としている。